1年位前の出来事です。
当時付き合っていた彼氏が福島出身で、
毎年地元の仲間達と参加しているという
湖の周りのサイクリングロードを一周するサイクリング大会に参加しました。

福島に行くのも小学校の林間学校以来、
震災後に行くのも初めてでした。

サイクリング用の自転車に乗るのも初めて、
自転車自体も高校の通学で乗った以来、初めて会う彼氏の仲間達と
一緒という事もあり、色々と不安はありました。

当日朝4時起きで出発をしたのですが、
天気がとても良く、大きな山や色鮮やかな緑や自然を横目にしていると眠さも吹き飛び
開催地に着いた頃には福島の自然に感極まりテンションも上がりました。

彼氏の仲間達に挨拶をすませ、
自転車の練習、準備運動が終わった頃には色々あった不安も無くなりやる気に満ち溢れました。
出場人数も多く家族連れや本格的な自転車を持参している方、
愉快なコスプレをして参加している方等様々でした。

そして、ピストルが鳴り一斉にスタートです!!

毎年コースは変わらない様なので事前に彼氏にコースの説明をしてもらっていました。

初めは、走りやすく平らな道で沢山の緑が目に飛び込んでくる道を走り抜けました。
本当に空気もすんでいて、震災があったなんて感じられない程堂々と木々が立っていました。
じんわり汗もかいてくると初めの難関がやって来ました。
地味に足に負担の掛かる緩やかな坂道です。
第一関門はまだ疲れも無いので難なくクリアしました。

その後も緑を横目に自転車を走らせていき疲労も出てきた瞬間、湖が目に入ってきました。
海ではないかと思うほど青く太陽に反射してキラキラしていました。
又々私は自然に感動し自転車を走らせていきます。

遠くの方で人だかりが、、、
「休憩所だね、休んでいこう」仲間の一人が皆に呼び掛けました。
休憩所では、麦茶と冷たく冷えたキュウリが用意されていました。
麦茶を一気に飲み、キュウリにかじりつきました。
キュウリってこんなに美味しいんだ、、、。
と、あの時食べたキュウリは本当に格別な美味しさでした。

ひと休みし、また自転車を走らせると少し涼しく、視界も少し薄暗くなってきました。
空を見上げると緑の天井が見えました。
まだ5月という事もあり、日陰に入ると一気に涼しくなるエリアでした。
いつもはもう少し天気が悪いのでここは寒くなるけど今日は丁度いいね、と仲間がいいました。
その後も休憩を挟みながらどんどん緑の道を進んでいきます。
子供と一緒に走ったりもしました。

そして最後の関門、、
長く緩やかな傾斜で始まり、少し平らに見えるぞと思ったらまた傾斜
そして最後には今までの疲労と今までの傾斜の疲労には応える厳しい傾斜が待っていました。
きたぞ!!と思いました。
私はこの坂の事を事前に聞いていました。
絶対に足をつかず完走してみるぞ!
と、心に決めて挑んだので意地でもどんなにゆっくりになってもペダルに足をくっつけこぎ倒しました。

やはり女性にはキツイらしく、自転車から降り手で押している女性もチラホラ見受けられました。
そんな女性方を横目に、大丈夫!と言い聞かせてペダルを押し進めていき、
あぁまだかなまだかな限界に近くなってきたぞ、
頭の中では何故かウルフルズのガッツだぜが流れているぞー、と思っていると
涼しい木陰と下り坂が表れました。
風を全身に浴びて勢いよく降りて行きました。
その後はこの坂を乗り越えたので、少しあった緊張感もとけ簡単にゴールができました。

ゴールをした後の満足感や達成感、何より大自然を感じながらのサイクリングは、
普段の私の生活では出来ない事なのでとても貴重で新鮮でした。

自転車は移動手段という物としか考えていなかったのですが、
ただただひたすらペダルを漕ぐというだけで感じられる、
様々な魅力と可能性を自転車に感じた出来事でした。